CLOWS導入が生んだ物流改革と好循環｜ロジすぎるの導入事例

CLOWS導入が生んだ物流改革と好循環

導入システム

CLOWS

アパレル専用WMS「CLOWS」導入前の課題・採用理由と、導入後の効果について、ベビー・子ども服を企画販売する株式会社ナルミヤ・インターナショナルにお話をお伺いしました。

経営戦略本部副本部長兼 SCM部部長執行役員　澤泉様 (写真右)
経営戦略本部サプライチェーンマネジメント部物流次長　西岡辰雄様 (写真左)

WMS導入の経緯・課題

当時は入荷から出荷まで即日対応が求められる一方で、出荷しきれない在庫が発生し、本社ブランド側でも「売り損じ」が問題視されていました。物量の増加に合わせて人員を増やしましたが、新人教育にも時間がかかり、限られた人数での対応に限界を迎えました。

物流専用のシステムが導入されておらず、ロケーション管理ができないため、在庫の並び替えを品番ごとに毎日手作業で実施し、また、送り状を手書きするなど、アナログ業務も多く残っていました。ロケーション管理がないことで循環棚卸が行えず、月末には出荷を止めて棚卸を実施する必要がありました。

月末棚卸に向け、各ブランド担当者との出荷調整や、仕入先様との入荷調整などを密に行う必要があり、少しでも調整ミスが発生すると、大問題を引き起こす可能性があり、いつも月末は緊張感が走っている状態でした。

東計電算「CLOWS」採用の理由

以前から海外物流の仕組みやRFIDゲートシステムなどを通じ、東計電算には当社物流業務への理解がありました。その上で、カスタマイズを含めた費用面のバランスが最も優れており、既存パッケージをそのまま導入するよりも柔軟な対応が期待できました。

また、当社特有の物流要件に対して、現場目線で分かりやすい提案と運用イメージを提示をしてくれたおかげで、本番稼働後の姿を現場スタッフまで落とし込んで具体的にイメージでき、定量的な効果算出ができたことも、採用の大きな決め手となりました。

稼働までの対応・稼働後の評価

新しい仕組み導入に不安を感じていた現場に対し、丁寧な説明と伴走型のプロジェクト進行で信頼関係を構築していけました。

「自分たちの業務がどう変わるのか」を現場レベルまで理解できるよう、東計電算がCLOWSでの運用方法を具体的に説明・フォローしてくれた点は、提案時と同様に頼もしかったです。1センター目の立ち上げ時にはトラブルも発生しましたが、担当者が現場に常駐して迅速に対応してくれ、短時間で問題を解消できた点も現場力のある東計電算ならではだと思います。

導入効果

業務の平準化・標準化
スマートフォンを使った直感的なオペレーションにより、新人でも初日から操作を覚えられ、即戦力として活躍できるようになりました。
また、ロケーション管理の実現により、日々の在庫整理作業が不要となり人件費を削減できただけでなく、肉体的負担も軽減され離職率も低下しました。
導入前は複数品番が混在した箱から商品を探すのに30分以上かかることもありましたが、現在は在庫検索で即時に場所を特定できます。

期待以上のコスト削減効果
当日入出荷にも対応できるようになり、作業効率の向上に加え、初年度に見込んでいたコスト削減効果を大きく上回り、実際には導入3か月後から効果が現れ、年間で当初計画の約1.8倍のコスト削減効果を出すことができました。
10年以上使用していた基幹システムからの業務移行でしたが、現場でも短期間で定着。3か月目から効果が出始めたのは想定以上でした。

全社的な好循環
CLOWS導入により循環棚卸が可能となり、出荷を止めずに棚卸が実施できるようになりました。
以前は年2回の棚卸時にベテランスタッフを総動員し、他業務への影響を避けるため全社的な調整を行っていましたが、現在はそうした調整業務が不要になり、物流のみではなく販売会社として全社の業務効率が大幅に向上しました。